発達障害のひとつ 『ADHD』の傾向と対策
こんにちは。
多動性(衝動性)があったり、人の気持ちがいまいちわからない(空気読めない)ときがある、私です。
いろいろなADHDに関する文献を読めば読むほど、『あ、これ、私だ』となります。
今回はそんなADHDについて自身の勉強も兼ねてまとめます。
ところで、遺伝子検査って知ってますか?
今時はこんなものがあるらしい。
すごい時代だよね。
遺伝子検査で『がん』家系とか『うつ』家系とかも分かっちゃう!?
恐ろしい時代ですよ。一歩間違えれば。
生まれる前の赤ちゃんの遺伝子検査して、障害があると分かったら、堕胎させる?
倫理学的テーマだよね。きれいごとはいくらでも言えるけど、いざその立場になったら・・・『堕胎』という選択した人を私は責めきれないです。
話それました。
《そもそもADHDって?》
・A:Attention(注意)
・D:Deficit(欠陥)
・H:Hyperactivity(多動性)
・D:Disorder(障害)
の略です。
日本語では『注意欠如・多動症』と言います。
つまりは『注意が欠如(=集中できない)』+『多動性(=落ち着かない)』
傾向がある人のことを指します。
《アスペルガーとADHDの見分け方》
実は難しいです。
というのも、『発達障害』という大きな枠があって、
その中に
・『自閉症スペクトラム(いわゆるアスペとかはここに含まれます)』
・『学習障害(読み書きや計算などがうまくできない)』
・『ADHD』
という3つがそれぞれ重なり合う形で存在しています。
詳細は割愛しますが、
自閉症スペクトラムのなかでもとくに『アスペルガー障害』と『ADHD』は似ています。
ですが、アスペルガーの場合、
①コミュニケーション力の欠如
(細かいニュアンスが認識できない、会話のキャッチボールができず、一方的に話したてる)⇔(ADHDの場合、我慢できずに被せて話してしまうとしても、キャッチボールは成立する)
②社会性の欠如
(空気が読めず、他人との関係構築に興味がなく、アイコンタクトができなかったり、悪気なくひどいことを平気で言ってしまう)⇔(ADHDの場合、アイコンタクト可能。ひどいことを言ってしまった罪悪感を抱ける。人とよい関係を築きたいという願望はある。)
③想像力の欠如
(決まった手順や順番への強いこだわりや興味の対象の片寄り、ひとつのことへ、のめりこんでしまう傾向)⇔(ADHDの場合、手順や順番へのこだわりはとくになく、ひとつのことにのめりこんだとしても、飽きやすいので長続きしないことが多い)
この辺が大きく違うところです。
あとはアスペルガーだけに見られる症状や傾向としては、
『感覚異常(五感のうちどこかに限って異常な過敏性を持つ)』
『協調運動ができない(器用な動きや運動が苦手)』
な点があります。
ADHDであれば感覚異常や運動機能への影響はとくにありません。
《ADHDの傾向って》
さきほどお話ししたように大きく分けて2つの特徴があります。
・注意欠如
・多動性
この2つに分けて話していくと、
◎注意欠如
・話を聞けない
・集中できない
・先延ばしにしてしまう
・記憶できない
◎多動性
・しゃべりすぎる
・モジモジする
・じっとしていられない
というのが主な特徴です。
どちらか片方だけ発現することもあれば、両方の特徴が発現することもあります。
・・・でもこれってどんな人でも少なからず当てはまりますよね?
程度の差こそあれ、多少はこういうことあると思うんですよね。
・話を聞けない→聞けないこと、ある
・集中できない→切れちゃうこと、ある
・先延ばしにしてしまう→あるある
・記憶できない→忘れることくらいありますよね?
・しゃべりすぎる→そういうこと、ある
・モジモジする→緊張しちゃうこと、ある
・じっとしていられない→動いちゃうとき、ある
障害とかついてたり、病気と呼ばれているからおおげさに考えてしまうかもしれませんが、正直なところ、うまく付き合えばそんな大したことないです。
性格的な特徴の一つと捉えてください。
言うほど病気でも何でもありませんよ。
(生きづらさを感じるレベルであれば、投薬による治療も可能です)
《さて、いよいよ、対策の発表だぜ》
傾向と対策と銘打ってますから発表しますが、
実はそんなに大したことじゃないんです。
◎こまめにメモしよう(注意欠陥)
◎切り替えをうまく使用(多動性)
だけです。
◎注意欠陥の場合、『忘れやすい』あるいは『計画を立てられない』傾向が強いので
メモしたり、ノートにまとめる、あるいは付箋を使うことである程度カバーができます。
◎多動性の場合、衝動性も強く出るので、『かっとなった』り、『キレやすい』といわれています。なので、場所を変えたり、数秒数えたり、深呼吸したり、いったん落ち着くことが重要です。
他にも症状ごとに対処方法がありますけど、上記2点で大部分はカバーできます。
ただし、『生きづらさ』を感じるレベルの場合は『投薬治療』という選択肢もあるので
精神科や専門医にも相談してください。