企画力を上げて様々な障害を突破する!
なんだ、この意識高そうなタイトル。
我ながら気持ち悪…。
さて、企画力。
会社勤めのリーマンなら色んなところで試されるだろう。
例えば、ボールペン1つ買うにも申請書がいるし、展示会に出すにも稟議書がいる。
会社で何か行動しようとするとこうした書類に一筆書かなければならない。
これらの書類を記載するのに必要な能力はなんだろうか…。
文章力?社内政治力?根回し力?
どれもたしかにそこそこ必要だが、一番は『企画力』ではなかろうか。
今回はそんな『企画力』を上げて、様々な障害を突破していこう!という観点で記事を書いてます。
1.企画力とは
調べてみると分かるけど、サイトや会社、筆者によって解釈が違ったり、アプローチ方法や鍛え方が違う。
でもまぁ、おおよその定義は…
①『企画』の意味
ある事をするため、計画を立てること。もくろみ。
②『企画力』の意味
ある企画を計画し、遂行する力。卓抜な企画をまとめたり、アイデアを具体化させる能力も指す。
結論、
- 企画とは『アイデアやひらめき』と『実行計画』の間!
- 企画力とはこれから行おうとしている活動や行動の骨子を組み立てる力!
異論は認めよう。
2.アイデア⇒骨子⇒実行計画?
先程述べた通り、企画力とは骨子を組み立てる力だ。
これではなるほどまだよく分からん!
具体例をあげるよ。
《ボールペンが欲しい!》
超絶卑近なクソ事例だが、ボールペン1つ買うにも経理に申請書提出して許可を得ないといけない会社にいたとしよう。
①アイデア・ひらめき
『なんだかインクが少なくなってカスレてきた。新しいボールペンが欲しいなぁ。せっかくだし、3色ボールペンがいいかな!』
②企画(骨子)
1.主題(伝えたいこと):
- 新しい3色ボールペンが欲しい。
2.現状分析(背景・問題・課題):
- 黒1色では使用頻度が多く、インクがすぐに足りなくなってカスレてしまう。
- 黒1色では強調や色分けできない。
- 3色は高額。
- 高額な3色ボールペンの購入したときの費用対効果を証明する必要がある。
3.目的(この企画を通してどうしたいか):
- 3色ボールペンを買うことで使用頻度の分散と業務改善を行うため。
4.詳細内容(誰に/誰が・何を・どうやって):
- 私が色分けすることで特定の色以外も使え、使用頻度を分散させた結果、長持ちできる。
- 私が色分けすることで報告の要点を強調し、報告時間を短縮できる。
5.対策・手段(課題に対してのアクション):
- 強調による業務改善と色分けによるランニングコスト削減が見込まれる。
- 赤はもっとも重要なこと、青は次点で重要なこと、黒はその他と色分けする。
- 最初の本体購入による投資は高いが3色ボールペンの替芯を購入する。
6.スケジュール
- 3色ボールペンは3営業日以内に購入可能
- 最終的な効果算出は1ヶ月程度で判断
7.費用対効果
- 1色ボールペン×1本(100円)
- 3色ボールペン×1本(350円)
- コスト増+250円
※業務改善(3分短縮/日)
※時給換算(1200円/時=20円/分)
※見込効果(60円/日)
※投資回収(約4営業日)
※また、替芯購入(50円/本)により、
インク切れ時もコスト減に繋がる。
③実施
- 3色ボールペンを購入する
- 領収書もらう
- 途中進捗・効果算出
- 最終効果算出
350円の3色ボールペンごときでここまで書かせる会社ってどうかと思うけどな…。
《展示会に出たい!》
もう少しビジネスっぽくしてみよう。
①アイデア・ひらめき
『新製品のお披露目に展示会出たいなぁ。』
②企画(骨子)
1.主題(伝えたいこと):
東京ビックサイトの〇〇展に出展したい
2.現状分析(背景・問題・課題):
- 新製品が3ヶ月後にリリース予定
- ちょうど4ヶ月後に〇〇展があり、そこに出展したい
- 出展にあたって稟議が必要
- 新製品のお披露目の場が少ない
- 新製品のため、市場の反応が不明
3.目的(この企画を通してどうしたいか):
- 出展により、新製品をPRすることで見込み顧客を創出。名刺交換からアフターフォローを通して新規顧客を獲得するため。
4.詳細内容(誰に/誰が・何を・どうやって):
- 見込み顧客に新製品のデモ機を触ってもらい、直接体験を通してPRする。
5.対策・手段(課題に対してのアクション):
- お披露目の場として〇〇展を利用し、見込み顧客を創出。
- デモ機は実機を設置し、直接体験してもらう。
- 名刺交換したら必ずアフターフォローする。
- 確度の高い顧客ならサンプル品を後日渡して、使用した感想をヒアリングする。
- ヒアリングした内容を開発と共有し、フィードバック。改善が必要なら検討をする。
6.スケジュール
- 申込期限は1ヶ月後
- 稟議書作成、回覧に2週間
- デモ機制作に1ヶ月
- ブースデザインに1ヶ月
- パネル作製に1ヶ月(並行作業可能)
- 4ヶ月後の出展には間に合う
7.費用対効果
- 売上300万
- 粗利200万
- 利益100万
※来場顧客(1000人)
※期待顧客(500人)
※見込売上(300万)
※見込利益(200万)
※出展費用(100万)
※出展効果(100万)
③実施
- 稟議書
- 申込
- デモ機制作
- ブースデザイン
- パネル制作
- 出展
- アフターフォロー
- 効果報告
まぁかなり端折ったけど。
とにかく企画を書いてみよう。
3.企画力の鍛え方
数こなすしかないべ!
っていうと怒るよな。
順を追って説明しよう。
3-1.兎にも角にもアイデアだ
骨子の元になるアイデアが必要だ。
しかし、何も0から生み出す必要はない。
フォーマットや過去事例があるならそれを活用しよう。
ただ、まったく以前と同じものだとオリジナリティがない。
自分の色を出す為にもまずは大量の情報をインプット!
インターネットから拾った情報やヒアリング結果をとにかく集めること。
そして、点の情報をどんどん繋げて、線にしていくこと。
《具体例:展示会》
①展示会の情報
どんな会社が出展していて、ターゲットはどんなところか?見込み顧客の層は?
②PR製品の情報
どんなターゲットに何をどう訴求するか?
ここで意識したいのは『シーズ』思考に陥らないこと。
自社製品はこんな特長があって優れています!というのもたしかに大事な視点だが、
顧客を惹かせるには『ニーズ』の方が重要だ。
ターゲットが求めている運用方法や抱えている問題を前提に、自社製品がどう使えるのか?どう解決に導けるのか?という観点で考えを書き出してみよう。
③事実の集約
調べあげた情報の中にはインターネットに載っていたがレアケースなものも混じっているかもしれない。
裏付けを取っておこう。
展示会にレアケースを展示しても効果が薄い。
出展する目的は新しい製品をPRして、見込み顧客を創出し、新しい顧客を獲得すること。
事実を元に、憶測や推測は排除しておこう。
ただし、裏付けが取れないものの中に、新たな使い方や今まで無かった発想もあると思う。
そうしたものもアイデアとして活用出来るかもしれないので、事実とは別にして、まとめておこう。
④ストーリーの組み立て
まだ骨子の組み立てまでは至っていないが、ここで1度、情報の整理を行おう。
事実と想定を先程分けた。
どんなターゲットがどんな運用方法をしていて、どんな問題を抱えているのか…
自社製品はどう使えて、どう解決していくのか…
では、その間の訴求方法を埋めていこう。
例えば『アプリケーション事例』を引き合いに、こんなお困り事ありませんか?ウチはこの製品でご提案します!
といった具合に訴求ストーリーを描いてみよう。
3-2.企画に落としこもう
大量の情報をインプットしたら整理して、アウトプットだ。
この時に気をつけたいのは、自分のために、自分の目線に、なっていないかどうか?
やはり、情報をまとめていくと自分よがりのまとめ方をしがち。
第三者が見ても分かるように、アウトプットしたものが誰が見ても理解できるものか、初心に返って見直そう。
先程紹介した企画の書き方に準じて書き出してみよう。
ものの見方は片方から見ても裏側や側面は見えないものだ。
お客様の立場に立ってみたり、決済者や決定者の立場、担当者の立場など、ものの見方を色々な角度に変えてみるのも手だ。
結局のところ、数をこなすしかない…のだが、この辺意識するだけでだいぶ変わる。
4.企画力を上げるメリット
デメリットはない。メリットしかない。
企画力とは『アイデアやひらめき』と『実行計画』の間の『骨子組み立てる力』
アイデアが点と点でしかない状態では、誰にも響かない。
よく頑張って調べましたね~~~!
で終わりだ。
アイデアを結んで、線にする。
その線が増えれば面になる。
そうすれば響きやすくなるし、当たりやすくなる。
ただ、調べるだけならAIでもできる。
AIに仕事を奪われたくなかったら、調べるだけ…から脱して、関連する情報を結びつけて、新しい価値を見出すきっかけにしていこう。
企画力を上げる主なメリットは以下。
この考え方はプライベートにも生かせるぞ!
企画力上げて、様々な障害を突破する!
この企画力はアイデアやひらめきが元になっているが、生まれ持った才能やセンスだけでは決まらない。
いつでも、今からでも、スキルアップ可能な力だ。
どんどんインプットして、情報を整理して、結びつけていく。
意識するだけで誰でも出来るようになるので、安心して欲しい。
ただ、鍛えていかなければ一生伸びない。
会社見回しても、企画出来なさそうな40代50代は山ほどいるだろう…。
漫然と生きていたら決して身につかないので、これを見た人は今日から変われる。